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現場でよく聞くIT用語!!「HTTP」について解説!

HTTP(HyperText Transfer Protocol)は、インターネット上で情報をやり取りするためのプロトコル(通信規約)であり、WebブラウザとWebサーバー間で通信を行う際に使用されます。HTTPは、クライアントとサーバーが相互に要求(request)と応答(response)を送信し、ウェブページの表示やデータの送受信を可能にします。

HTTPは、主にリクエストとレスポンスの形式で構成されています。クライアントがウェブページを要求する際に、ブラウザはHTTPリクエストをサーバーに送信します。リクエストは、メソッド(GET、POSTなど)、URI(Uniform Resource Identifier)パス、HTTPバージョン、ヘッダー情報、および必要に応じてボディ(データ)を含むことがあります。

サーバーは、受信したリクエストに対して適切なレスポンスを返します。レスポンスは、HTTPステータスコード(200 OK、404 Not Foundなど)、ヘッダー情報、そして必要に応じてボディ(HTMLページ、画像、JSONデータなど)を含むことがあります。クライアントは、受け取ったレスポンスを解析して表示するか、次のリクエストを送信するために使用します。

HTTPは、無状態(stateless)プロトコルとして知られており、クライアントとサーバーの間の通信は、個々のリクエストまたはレスポンスに対して状態情報を保持しないことを意味します。これにより、リクエストごとに独立した処理をすることが可能となります。ただし、セッション管理やユーザー認証などの状態を保持する必要がある場合、クッキーやセッションなどの仕組みを利用することがあります。

HTTPは、可搬性と拡張性があり、TCP/IPネットワーク上のさまざまなデバイスやプラットフォームで使用できます。クライアントとサーバーは、相互にHTTPメッセージを送受信することでコミュニケーションを行い、ウェブページの配信やデータのやり取りを実現します。

HTTPは、WebブラウザをはじめとするクライアントアプリケーションとWebサーバーの間で行われる通信に使用されますが、近年の技術の進歩により、HTTPは単にウェブページの転送だけでなく、API(Application Programming Interface)の提供やマイクロサービスの相互通信など、さまざまな用途で利用されるようになりました。

また、セキュアな通信を提供するために、HTTPにはHTTPS(HTTP Secure)と呼ばれるプロトコルがあります。HTTPSは、SSL(Secure Sockets Layer)またはTLS(Transport Layer Security)と呼ばれる暗号化プロトコルを使用して通信を保護します。これにより、情報の盗聴や改ざん、なりすまし攻撃などからデータを守ることができます。

HTTPは、インターネット上の情報共有やコミュニケーションを支える重要なプロトコルであり、Webアプリケーションの開発やネットワークエンジニアリングにおいて不可欠です。その使い方や仕組みを理解することは、IT業界での活動や成果を追求する上で欠かせないスキルです。