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現場でよく聞くIT用語!!「SSL」について解説!

SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット上でデータの安全性とセキュリティを確保するために使用されるプロトコルです。WebブラウザWebサーバー間の通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぐことができます。

SSLには以下のような特徴があります。

1. 暗号化: SSLは公開鍵暗号方式を使用して通信を暗号化します。公開鍵暗号方式では、データの送信者は非公開の秘密鍵を持ち、受信者は公開鍵を使用してデータを復号化します。この暗号方式により、第三者が通信の内容を盗聴してもデータが解読できないようになります。

2. 身元確認: SSLは、通信相手の身元を確認するための証明書を使用します。証明書には、Webサーバーのドメイン名や発行元の情報が含まれており、ブラウザはこの証明書を使用して、通信相手が信頼できるものであるかどうかを判断します。これにより、サーバーへの接続が正当であることを確認し、フィッシング詐欺やなりすまし攻撃などから保護されます。

3. 完全性の保証: SSLは、通信中のデータの完全性を確保するためにハッシュ関数を使用します。ハッシュ関数は、データを一定のハッシュ値に変換するため、データが改ざんされていないかどうかを検証することができます。ブラウザは、受信したデータのハッシュ値を計算し、送信されたハッシュ値と比較することで、データの改ざんを検知することができます。

4. プライバシーの保護: SSLは、通信中のデータのプライバシーを保護するためにも使用されます。データが暗号化されているため、第三者が通信を傍受してもデータの内容を理解することはできません。これにより、個人情報や機密データの漏洩を防ぐことができます。

5. 拡張性: SSLは、さまざまなプロトコルや暗号アルゴリズムと組み合わせることができます。これにより、インターネット上のさまざまな応用に対応することができます。例えば、HTTPS(HTTP over SSL)では、Webサイトにおけるセキュアな通信を提供するために使用されます。

SSLの使用は、オンラインショッピング、オンラインバンキング、ウェブメール、オンラインフォームなど、個人情報や機密データを扱うウェブサイトで特に重要です。専用のSSL証明書を取得し、その設定をWebサーバーに行うことで、セキュアな通信を実現することができます。

なお、SSLは現在でも広く使用されていますが、より安全なプロトコルであるTransport Layer Security(TLS)に置き換えられつつあります。TLSはSSLの後継として開発され、より高度なセキュリティ機能を提供しています。