• IT用語に迷ったらここを見よ!

現場でよく聞くIT用語!!「AMI」について解説!

AMI(Amazon Machine Image)は、Amazon Web Services(AWSクラウドプラットフォームで使用される、仮想マシンイメージ(VMイメージ)のことを指します。AMIは、AWS上で実行するための仮想マシンの基盤となる、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトウェア、データなどのプレインストール済みパッケージを含んだイメージです。

AMIは、AWS上で仮想マシン(インスタンス)を起動する際に使用されます。ユーザーは、AWSのコンソールやコマンドラインインターフェースを介してAMIを選択し、新しいインスタンスを作成することができます。AMIは、インスタンスの起動時点で必要なリソースや設定を包含しており、インスタンスが正常に起動するために必要な状態を提供します。

AMIには、パブリックAMIとプライベートAMIの2種類があります。パブリックAMIは、AWSが提供している一般的なOSやアプリケーションのイメージであり、誰でも使用することができます。これには、人気のあるLinuxディストリビューションやウェブサーバーソフトウェアなどが含まれます。また、AWSユーザー自身が作成したAMIを他のユーザーと共有することもできます。

プライベートAMIは、特定のAWSアカウントに紐付いており、そのアカウント内の他のリソースと同様に制御されます。ユーザーは、自社のアプリケーションや独自の設定を含むAMIを作成し、プライベートAMIとして保存することができます。これにより、再利用性を高めることやセキュリティの強化が可能となります。

AMIは、クラウドインフラストラクチャの柔軟性と効率性を提供します。例えば、ユーザーはAMIを起点にしてスケールアウトやスケールインを行うことができます。AMIを複製し、同じ設定やソフトウェアを持つ複数のインスタンスを起動することで、負荷分散や可用性の向上が可能となります。また、AMIは自動化されたデプロイメントや環境の再現性を実現するためにも利用されます。

AMIはイメージのバージョン管理もサポートしており、ユーザーは異なるバージョンのAMIを作成し、必要に応じてインスタンスを更新することができます。これにより、セキュリティパッチの適用や新機能の追加などの作業が容易になります。

さらに、AMIはAWSマーケットプレイスというプラットフォームで提供・販売されています。AWSパートナーは、自社のソフトウェアやサービスを含んだAMIをマーケットプレイス上にリストアップし、他のAWSユーザーに提供することができます。これにより、ユーザーは便利なパッケージ化されたソフトウェアやサービスを簡単に導入することが可能となります。

AMIは、AWSのクラウドプラットフォームにおける仮想マシンの基盤として必要不可欠な要素です。ユーザーは、AMIを利用することで、短時間でスケーラブルなインフラストラクチャを構築することができます。また、AMIは可用性やセキュリティの向上、環境の再現性、自動化されたデプロイメントなどに大きなメリットをもたらします。IT業界では、AMIは効率的なクラウドコンピューティングの実現に向けた重要な要素として広く利用されています。