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現場でよく聞くIT用語!!「メモリ」について解説!

IT業界において、メモリとは主にコンピューターの中に存在する、一時的に情報を格納するための装置のことを指します。パソコンやスマートフォンなどに搭載されており、コンピューターにおいて、データを処理したりアプリケーションを実行するときに必要不可欠な役割を果たしています。

メモリは、その特性によって大きく2種類に分類されます。1つは、DRAMと呼ばれ、主にデスクトップやノートパソコンの中で使われるものです。もう1つは、フラッシュメモリで、これは主にUSBデバイスやSDカード、SSDなどに利用されます。

DRAMは、カプセル型の小さなチップで構成され、内部にはコンデンサーとトランジスタがあります。電流が流れることで、コンデンサーに電荷が蓄積され、これによって1ビットの情報を記憶することができます。DRAMは、高速でアクセスすることができるため、ランダムアクセスメモリ(RAM)として使われます。RAMは、データを一時的に格納するのに最適で、CPUへのデータ転送も非常に速いため、アプリケーションを実行するための最も基本的な装置です。

一方でフラッシュメモリは、DRAMとは異なり、電荷を使って情報を記憶することができます。永久記憶装置とも呼ばれており、データを保持することができます。フラッシュメモリは、USBメモリーやSDカード、SSDやハードディスクドライブ(HDD)に使われます。SSDは、コンピューターの高速起動や、高速なデータ転送を可能にする装置の一つであり、HDDに比べて高速で、衝撃にも強いため、ノートパソコンやタブレットの中に組み込まれていることがほとんどです。

メモリの重要性は、コンピューターシステムの性能や応答速度に直接影響します。メモリが不足した場合、システムが遅くなったり、クラッシュしたりすることがあります。そのため、多くのコンピューターユーザーやプログラマーは、十分なメモリを備えたシステムを使ったり、プログラムを作成することを心がけています。

最近では、クラウドサービスビッグデータの処理など、より高度な処理能力を求められる場面が増えてきています。そのため、高速で大量のデータを処理することができるメモリを搭載したコンピューターシステムの需要が高まっています。今後も、IT業界において重要な役割を果たすメモリ技術は、高度なニーズに応えることが求められることでしょう。