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現場でよく聞くIT用語!!「HDD」について解説!

HDDとは、英語でHard Disk Drive(ハードディスクドライブ)の略称で、コンピューターに内蔵される非揮発性のデータ記憶装置の一種です。

HDDは、コンピューターの中央処理装置(CPU)やメモリといったハードウェアに比べて、比較的安価で大容量のデータを保存することができます。HDDの内部には、円形に並んだディスクプラッタと呼ばれる磁性体の薄い円盤が複数個取り付けられ、回転することでデータを読み書きします。

HDDのキャパシティ(収容能力)は、一般的にGB(ギガバイト)やTB(テラバイト)で表される数値で表現されます。例えば、1TBのHDDは、1000GBのデータを保存できることになります。近年のHDDは容量が大きくなり、10TB前後の製品もあります。

HDDは、コンピューターの起動やアプリケーションの読込み、保存データの読み書きなど、さまざまな用途で使用されています。また、NAS(ネットワークアタッチドストレージ)や外付けHDDなどの周辺機器としても利用されており、個人ユーザーから企業ユーザーまで、多くの人々に利用されています。

しかし、HDDは磁気媒体を使用することから、衝撃や振動などの外力が加わるとデータの破損や読み書きエラーが発生する場合があります。また、回転するパーツが内部にあるため、騒音・発熱が比較的大きいというデメリットもあります。

最近では、高速データ転送が可能で騒音も少ないSSD(ソリッドステートドライブ)が主流になりつつありますが、HDDは安価で大容量を保有するために依然として多く利用されています。ただし、HDDとSSDは、用途や環境によって使い分けが求められるため、使用する際には十分な検討が必要です。