• IT用語に迷ったらここを見よ!

現場でよく聞くIT用語!!「Extensible Markup Language」について解説!

Extensible Markup LanguageXML)は、IT業界で広く使用されるマークアップ言語の1つです。XMLは、データを構造化して記述するための柔軟で汎用性の高いフォーマットです。この形式は、データの交換、保存、表示、処理などのさまざまな目的で利用されます。

まず、XMLはタグ(要素)を使用してデータをマークアップします。タグは、要素の種類を識別するために角括弧で囲まれたテキストであり、開始タグ(<)と終了タグ(>)で囲まれます。開始タグと終了タグで挟まれたテキストは、その要素に関連するデータを含んでいます。たとえば、次のようなXMLコードは、”book”という要素で囲まれた書籍の情報を示しています。


XML for Beginners
John Smith
2022

さらに、XMLは階層構造を持つことができます。このように、タグ内に他のタグを含めることで、複雑なデータ構造を表現することができます。たとえば、上記の例では、”book”要素の内部に”author”要素や”year”要素があります。このような階層構造は、データの関係や階層的な組織を表現するのに便利です。

また、XMLドキュメントは、文書内で一意の要素を特定するために属性を使用することもできます。属性は、要素の開始タグ内に追加されるキーバリューペアであり、名前と値の組み合わせで指定されます。たとえば、次のようなXMLコードでは、”book”要素に”category”属性が追加されています。


XML for Beginners
John Smith
2022

XMLは、多くのログラミング言語やデータベースシステムと相互運用性があります。また、XMLは異なるプラットフォーム間でデータを交換するための標準化された形式でもあります。このため、XMLはWebサービスやデータの共有、電子文書の構造化など、さまざまなアプリケーションで使用されます。

さらに、XMLは拡張性に優れています。つまり、既存のXMLドキュメントを変更せずに、新しい要素や属性を追加することができます。これにより、将来の変更や拡張に柔軟に対応することができます。この柔軟性は、長期的なデータの互換性を確保するのに役立ちます。

XMLは人間にとっても可読性が高く、タグやデータの意味が明確であるため、データの可視化や表示にも適しています。そのため、データを視覚的に理解する必要がある場合や、データを文書化する場合には、XMLがよく使用されます。

総括すると、XMLは柔軟で拡張性に優れたマークアップ言語であり、データの構造化、交換、保存、共有を容易にするための広く使用される形式です。その特徴は、IT業界において様々なアプリケーションやプラットフォームで利用され、効果的なデータ処理と相互運用性を実現するために重要な役割を果たしています。