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現場でよく聞くIT用語!!「XML」について解説!

XMLとは、Extensible Markup Language(拡張可能なマークアップ言語)の略称で、Web 上で情報をやり取りするための言語の一つです。XMLは、テキストベースで、マークアップ(タグ)を使ってデータの構造を明示します。これにより、ファイルを人間が理解しやすい形式で保存できるだけでなく、他のプログラムと相互に通信したり、機械的に処理することが可能になります。

XMLは基本的にはテキストベースのファイルであり、ファイルの構文が正しく記述されていれば、何でも記述することができます。例えば、データベースレコードや、Web ページのソースコードなども、XML 形式で保存や転送が可能です。また、Web ページの内容をブラウザで表示する場合、HTML として表示することが多いですが、XML でも表示することができます。その場合、XSLT という言語を使って、XML ファイルからHTML ファイルを生成することができます。

XML が開発された背景には、Web 上で情報を共有するために、統合的な言語が必要だというニーズがありました。例えば、Web ページが日本語と英語の二つのバージョンがあるとき、ブラウザ上での表示は切り替えが必要になります。しかし、XML を用いることによって、同じデータを記述することで、切り替えが容易になります。

また、XML は拡張性も高く、独自のタグを定義したり、既存のタグを拡張することもできます。このため、企業ごとに定義されたデータベースや、業界標準のデータ交換規格を定義することも可能になりました。

XML 形式の文書は、必ず最上位にルート要素があり、その下に複数の要素が含まれます。要素は、開始タグと終了タグで囲まれた部分であり、データを含む場合もあれば、他の要素を含む場合もあります。また、属性と呼ばれる情報を追加することもできます。これによって、データの意味や関係性を明示することができます。

XML は、Web ページだけでなく、企業間のデータ交換や、オープンAPI を用いたサービスの提供などにも利用されています。XML 形式で情報を送受信することで、Web ページをまたいだデータ共有や、システム間の連携が容易になります。また、XML 形式でデータを保存することで、様々なアプリケーションで利用できる汎用的なデータフォーマットを提供することができます。

XML は、Web 上で情報を共有するために必要不可欠な言語です。Web ページだけでなく、企業間のデータ交換や、システム間の連携にも使われています。XML は、拡張性の高い言語であり、独自のタグや属性を定義することができます。そのため、企業ごとに定義されたデータ交換規格を定義したり、業界標準の規格を定義することもできます。XML は、人間とのやり取りから機械的な処理まで、幅広い用途に利用できる有用な言語です。