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現場でよく聞くIT用語!!「キャッシュ」について解説!

キャッシュとは、コンピューターを利用する上で欠かせない一連の処理の中で、処理の高速化を目的として使用される仕組みです。具体的には、データやプログラムなどを予め格納しておくことで、再度処理を行う必要がある場合に高速にアクセスできるようにする機能です。

キャッシュは、主にハードウェアソフトウェアの2つの方式に分かれます。ハードウェアキャッシュは、プロセッサー内に内蔵された高速なメモリを利用することで、処理速度を向上させます。一方、ソフトウェアキャッシュは、アプリケーションやデータベースなどのソフトウェア内部で利用することで、処理の高速化を図ることができます。

キャッシュは、主に次のような場面で使用されています。

1. Webブラウザー
Webページを閲覧する際に、ブラウザーはキャッシュを利用して、メモリ内に保存されたデータや画像などを再度読み込むことで、ページの表示速度を高速化します。

2. オペレーティングシステム
オペレーティングシステムにもキャッシュがあり、ハードディスクやメモリなどのアクセスを高速化しています。例えば、ファイルを開く際には、キャッシュに保存された際の位置からファイルを読み込むことで、高速にアクセスすることができます。

3. ミドルウェア
ミドルウェアには、キャッシュを利用するものが多くあります。例えば、データベースやWebサーバーを利用する際には、データをキャッシュに保存しておくことで重複アクセスを防ぎ、高速にアクセスできるようにします。

以上のように、キャッシュはコンピューターを高速化するために必要な仕組みです。ただし、キャッシュによって処理が遅くなってしまう問題や、キャッシュを過度に使用することでメモリ使用量が大きくなってしまう問題があるため、適切な使用方法については慎重に考慮する必要があります。