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現場でよく聞くIT用語!!「プライベートIPアドレス」について解説!

プライベートIPアドレスとは、IT業界で使用される特定の範囲のIPアドレスのことを指します。これらのIPアドレスは、インターネット上のネットワークではなく、プライベートなネットワーク内で使用されるため、「プライベートIP」と呼ばれます。

プライベートIPアドレスは、IPアドレスのアドレス範囲の一部を割り当てられます。これにより、インターネット上で全体的なアドレス枯渇問題を回避することができます。プライベートIPアドレスは、ルーターやネットワークデバイスなどのローカルネットワーク内で使用されるため、一意である必要はありません。そのため、同じIPアドレスが複数のネットワーク内で使用されることがあります。

プライベートIPアドレスは、以下の3つの範囲に分類されます。

1. 10.0.0.0〜10.255.255.255(10.0.0.0/8)
2. 172.16.0.0〜172.31.255.255(172.16.0.0/12)
3. 192.168.0.0〜192.168.255.255(192.168.0.0/16)

これらの範囲は、インターネット上で一意のグローバルIPアドレスが必要ない内部ネットワークで広く使用されています。例えば、家庭やオフィスのローカルネットワークでプライベートIPアドレスが使用されます。

プライベートIPアドレスは、インターネット上のプライベートネットワークに接続するときに、ルーターやファイアウォールなどのネットワーク機器によって変換されます。この変換プロセスは、ネットワークアドレス変換(NAT)と呼ばれます。

NATにより、内部ネットワークのプライベートIPアドレスは、グローバルIPアドレスに変換されます。これにより、インターネット上の他のネットワークと通信することができます。通信が返ってきたとき、NATはグローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスに戻すため、正しいデバイスに通信が送られます。

プライベートIPアドレスは、ネットワークセキュリティの向上や、アドレス枯渇問題の回避に役立ちます。内部ネットワークで外部のネットワークと通信する際、プライベートIPアドレスは一意である必要はありませんが、グローバルIPアドレスは一意である必要があります。そのため、グローバルIPアドレスを節約することができ、より多くのデバイスを接続できるようになります。

しかしながら、プライベートIPアドレスはインターネット上で直接アクセスできないため、インターネット上のサービスを提供する場合には、NATやポートフォワーディングなどの設定が必要になります。また、異なる内部ネットワーク間で通信する場合にも、VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用する必要があります。

プライベートIPアドレスを使用することで、安全かつ効率的なネットワーク通信を実現することができます。多くのITシステムやネットワークで、プライベートIPアドレスの活用が広がっており、インターネットの普及と共にその重要性も増しています。