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現場でよく聞くIT用語!!「Bcc」について解説!

Bcc」は、IT業界でよく使用される用語であり、メールの送信時に使用されるフィールドの一つを指します。この用語は、「Blind Carbon Copy」の略であり、日本語では「秘密送信」や「ブラインドコピー」と訳されます。

Bccフィールドは、メールを送信する際に、受信者のデータベースに保存されたメールアドレスを指定するために使用されます。Bccにメールアドレスを入力すると、そのメールアドレスを指定した受信者以外には表示されず、受信者は他の受信者がBccで指定されたことを知ることはありません。つまり、Bccを使用することで、メールの受信者全員に対してブラインドコピーを送ることができます。

Bccの主な目的は、同じ内容のメールを複数の受信者に送信する場合に、他の受信者を知らせずに個別のメールを送信することです。これは、個人情報や機密情報など、公開されてはならない情報を含むメールを送信する際に特に重要な機能です。Bccにメールアドレスを追加することで、他の受信者がそのアドレスを知ることなく、メールを送信することができます。

また、Bccを使用すると、受信者側からの返信メールがどの受信者に対して送信されたかが明示されず、返信メールは元の送信者のみに送信されます。これにより、受信者同士が互いのメールアドレスを知ることはなく、プライバシーが守られます。

Bccは、個別のメールを送信するだけでなく、メーリングリストなどの大規模なメール送信にも使用されます。メーリングリストには、複数の受信者のメールアドレスが登録されており、Bccを使用することで、個々の受信者にメールが送信されることでリストの秘匿性が保たれます。

さらに、Bccスパムメール対策にも使用されます。スパムメール送信者は、大量のメールを一度に送信するために、ToまたはCcフィールドに複数の受信者のメールアドレスを書き込むことがあります。しかし、スパムメールにBccフィールドを使用することで、受信者のメールアドレスを秘匿し、スパムメールの被害を最小限に抑えることができます。

一般的なメールクライアントやウェブメールサービスでは、メール作成時にTo、Cc、Bccのフィールドが提供されます。これらのフィールドは、メールアドレスの入力や選択、Bccフィールドを使用する場合にはスクロールすることで表示されます。

Bccは、メールのプライバシーやセキュリティに関連する重要な要素であり、個人や企業がメールを送信する際に注意が必要です。誤って個人情報を公開したり、メールの受信者同士が接触したりするリスクを最小限にするために、適切にBccを使用する必要があります。

総括すると、IT業界では「Bcc」という用語が、メール送信時に受信者のメールアドレスを指定し、他の受信者には表示されない秘密送信を実現するために使用されています。プライバシーの保護や機密情報の共有など、個人や企業のメールセキュリティにおいて重要な機能です。