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現場でよく聞くIT用語!!「左外部結合」について解説!

外部結合(Left Outer Join)は、データベーステーブルを結合するための操作の一つであり、IT業界ではよく使用されます。左外部結合は、2つのテーブルの行を合わせる際に、左側(主に)のテーブルの全ての行を取得するため、必要な場合に右側のテーブルとの共通の値をもたない行にはNULL値を返します。

具体的な例を考えてみましょう。2つのテーブルAとBがあるとします。テーブルAには従業員の情報(従業員ID、名前など)が格納されており、テーブルBには部署の情報(部署ID、部署名など)が格納されています。これらのテーブルを左外部結合で結合することで、従業員の情報とそれに対応する部署の情報を結びつけることができます。

具体的なSQL文は以下のようになります。

SELECT A.従業員ID, A.名前, B.部署名
FROM テーブルA AS A
LEFT OUTER JOIN テーブルB AS B
ON A.部署ID = B.部署ID

このSQL文は、テーブルAとテーブルBを部署IDをキーとして左外部結合しています。従業員の情報を取得したいので、テーブルAを左側に指定し、必要な場合にそれに対応する部署情報を取得するため、テーブルBを右側に指定しています。また、ON句で結合条件(部署IDが一致すること)を指定しています。

左外部結合の結果は、左側(テーブルA)の全ての行と、一致する場合には右側(テーブルB)の該当する行が結合されます。もし左側のテーブルの行に対応する右側の行がない場合、NULL値が入力されます。このようにすることで、従業員の情報があっても、部署情報がない場合にも適切な結果セットが得られます。

左外部結合は、特に親子関係があるテーブルなどで使用されることが多いです。例えば、従業員テーブルとプロジェクトテーブルを結合する場合、特定の従業員に対応するプロジェクトがない場合でも、従業員の情報を抜け漏れなく取得することが可能です。

左外部結合はデータベースのクエリ操作において非常に重要な機能であり、データの結合や分析において広く活用されています。