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現場でよく聞くIT用語!!「IPS」について解説!

IPS(Intrusion Prevention System)は、IT業界においてネットワークセキュリティを強化するために使用される技術です。IPSは、不正なアクセスや攻撃を検知し、即座に対策を実施することでネットワークを保護します。

IPSは、従来のファイアウォールとは異なり、検知だけでなく、攻撃を阻止することができます。これにより、ネットワークへの不正な侵入を未然に防ぐことができます。また、IPSはリアルタイムでデータを監視し、異常なアクティビティを検知するため、攻撃の検知や対策が高速で行えます。

IPSは、以下の主な機能を持っています。

1. パケットフィルタリング:IPSは、パケットレベルでトラフィックを監視し、不正なアクセスや攻撃を検知します。これにより、ネットワーク全体にわたるリアルタイムな保護を提供します。

2. 攻撃検知:IPSは、既知の攻撃パターンや不正なアクセス行為をデータベースと比較し、検知することができます。また、IPSは学習機能を持っており、新たな攻撃パターンを学習し、未知の攻撃にも対応することができます。

3. シグニチャベースの防御:IPSは、セキュリティベンダーやセキュリティ専門家によって作成されたシグニチャ(攻撃パターンや異常な振る舞いを表すパターン)を使用して攻撃を検出します。これにより、既知の攻撃に対する高い防御能力を発揮します。

4. アノマリ検知:IPSは、事前に学習した正常なネットワークトラフィックと比較して、異常な振る舞いを検知することができます。例えば、通常とは異なる大量のデータ転送やアノマリな接続試行などが検出されると、IPSは攻撃とみなして対策を講じます。

5. レピュテーションベースの防御:IPSは、不正なIPアドレスやドメインなどの信頼性の低いソースからのトラフィックを自動的にブロックすることができます。これにより、既知の攻撃やマルウェアからの潜在的な脅威を防ぐことができます。

6. レスポンスと対策:IPSは攻撃を検知するだけでなく、即座に対策を実施することができます。例えば、攻撃元のIPアドレスを自動的にブロックしたり、攻撃を阻止したりすることができます。

IPSは、個別のデバイスとして利用されるだけでなく、ネットワークのエンドポイントやネットワークスイッチなどに統合されることもあります。これにより、ネットワーク全体を保護するための包括的なセキュリティソリューションを提供します。

最後になりましたが、IPSの導入はネットワークセキュリティの重要な要素であり、組織がセキュリティリスクに対処するうえで欠かせないものと言えます。IPSは、様々な攻撃や侵入を検知し、迅速かつ効果的な対策を講じることによって、組織のデータやシステムを保護する役割を果たします。