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現場でよく聞くIT用語!!「暗号化」について解説!

暗号化とは、情報を保護するために、一定の手順に基づいて特定のアルゴリズムに従って変換することです。つまり、元のメッセージを意図的に変換することで、第三者からの不正アクセスや解読を防止する技術です。

暗号化は、情報セキュリティの中でも特に重要な役割を果たしています。特に、インターネットやネットワークを通じてやりとりされるデータを保護することが求められます。例えば、銀行のATMやオンラインバンキング、クレジットカードのオンライン決済、または業務用メールのやりとりなど、機密情報や個人情報が関わるような場面で暗号化技術が活用されます。

暗号化という言葉は、もともとは軍事用語でした。遠距離からの指示や情報をやりとりするために、暗号文を使って秘匿性を保ちました。現在では、個人や企業でも暗号化技術が使われ、外部から不正アクセスされるリスクを減らすことが求められています。

暗号化には、主に2つの方法があります。1つ目は、対称暗号方式で、同じ鍵を暗号化と復号化の両方に使います。2つ目は、非対称暗号方式で、公開鍵と秘密鍵を使います。公開鍵は外部に公開され、秘密鍵は保護された環境で管理されます。公開鍵で暗号化したメッセージは、秘密鍵でしか復号化できません。このように2つの鍵を使うことで、より高い暗号化レベルを実現できます。

また、現在では、SSL(Secure Socket Layer)やTLS(Transport Layer Security)などの暗号化プロトコルが広く使われています。これらのプロトコルは、インターネット上での通信を暗号化する役割を果たします。特に、ウェブブラウザーを使った通信では、HTTPS(HTTP Secure)という暗号化通信が導入され、より高いセキュリティを実現しています。

暗号化は、機密情報を保護する上で非常に重要です。しかし、これにより暗号化を解除することが難しくなるので、一定の課題もあります。例えば、誤った鍵を使った場合や、暗号化が弱い場合は、解読されたり破られる場合があります。そのため、安全で強固な暗号化方式の開発や導入が求められています。