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現場でよく聞くIT用語!!「VPN」について解説!

VPNとは、Virtual Private Networkの略で、インターネット上で安全かつプライベートな通信を行うための技術です。VPNを利用することで、自宅や外出先などのインターネット接続環境から拠点やオフィスといったセキュアなネットワークにアクセスでき、社内システムやファイルなどへのアクセスが可能になります。

VPNの仕組みとしては、SSL(Secure Sockets Layer)やIPsec(Internet Protocol Security)などのプロトコルを使用して、通信内容を暗号化して送信することで、安全に通信を行います。具体的には、端末からVPNサーバーに接続する際に、事前に認証情報を入力し、セキュリティ認証を行い、データの送受信には暗号化されたトンネルが作られ、そこを通過することで、安全性の高い通信が行われるようになります。

VPNの利点としては、以下のようなものが挙げられます。

1. インターネット上での安全な通信が可能:VPNを利用することで、公共のWi-Fiスポットなどを利用している場合でも、暗号化された通信が行われるため、外部からの不正アクセスや盗聴を防ぐことができます。また、VPNによってトラフィックが誤って公衆のネットワークに流出することもなく、セキュリティ面で安全性が高まります。

2. 地理的に離れた拠点との間で安全な通信が可能:VPNを利用することで、パケットフィルタリングやセキュリティ対策の強化など、セキュリティ対策が強化されたネットワークと、遠隔地との間で安全かつプライベートな通信が行えます。

3. 携帯性が高く、利便性が向上:VPNを利用することで、オフィスと自宅や外出先との間での通信が容易になります。これにより、リモートワークやテレコミューティングなど、自宅や外出先からでも業務を遂行することができます。また、VPNクライアントをインストールするだけで、接続設定が簡単に行えるため、携帯性が高く、利便性が向上します。

VPNの種類としては、以下のようなものがあります。

1. Remote Access VPN:個人の端末からリモートネットワークにアクセスするためのVPNです。ポイントツーポイント接続やマルチポイント接続が可能で、インターネット経由でアクセスします。

2. Site-to-Site VPN:拠点と拠点をVPNで接続するためのVPNです。本社と支店や拠点間で通信する際に使用されます。インターネット経由で接続しますが、通信内容はすべて暗号化されます。

3. Client-to-Site VPN:個人の端末からリモートネットワークに直接接続するためのVPNです。セキュリティ対策が厳格で、外部からの不正アクセスを防止します。

以上のように、VPNは、インターネット上での安全な通信を実現する技術であり、セキュリティの面で重要な役割を担っています。近年では、ビジネスだけでなく、プライバシー保護の観点からも利用されるようになっています。