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現場でよく聞くIT用語!!「リスケ」について解説!

リスケ」とは「リスケジュール」という言葉から派生してきた言葉で、原則としては「リスケジューリング」という意味です。IT業界では、プロジェクトの計画や進捗管理などの作業を進めていく上で、様々な問題が生じることがあります。たとえば、プログラム開発の進捗が予想よりも遅れてしまった場合、新たな開発要件が追加された場合、またはシステムに異常が発生して稼働できなくなった場合などがあげられます。

このような問題が発生した際に、プロジェクトの進捗に影響を与える可能性があるため、プロジェクトマネージャーや関係者は、計画したスケジュールを見直す必要が生じます。そのため、計画したスケジュールを再評価し、変更を加えることを「リスケ」と呼びます。つまり、予定時期よりも遅れてしまったプロジェクトを、遅れを把握したうえで、以前のスケジュールから繰り延べることで、再度新しい適切な期限を設定することが「リスケ」です。

ただし、リスケとは、あくまでも計画が変更された現象のことであり、計画に影響を与える変更の内容や理由によって、その影響度合いは様々です。

IT業界におけるリスケには、以下のようなニュアンスがあります。

1.技術的な問題

プログラムの開発途中で技術的な課題が発生することがあります。このような場合、プログラムの完成が予想よりも遅れる可能性があるため、開発期間を延長することで技術課題を解決することが必要です。このような場合は、「技術的な問題が生じたため、リスケした」と表現されます。

2.要件の変更

要件が変更されることがあります。このような場合、以前のスケジュールとは異なった新しいスケジュールを作成する必要があります。この場合は、「要件が変更されたため、リスケした」と表現されます。

3.マネジメント側の判断

ある目的を達成するためには、マネジメント側でプロジェクトを行うために、スケジュールの変更が必要になる場合があります。このような場合は、「マネジメントの判断でリスケした」と表現されます。

4.時期の変更

プロジェクトの期限が変更される場合があります。その場合は、「時期の変更のためにリスケした」と表現されます。

このように、リスケはケースバイケースであり、プロジェクトの状況や理由によって表現が異なってくるため、理解をしやすい説明が求められます。また、「リスケ」という表現は、2つ以上ではなく、一度しか使われないことが多く、原則として一度しか許されていないとされています。そのため、「リスケ」が必要な場合は、慎重に計画を再評価し、正確な情報をもとに決定することが求められます。