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現場でよく聞くIT用語!!「PUT」について解説!

PUTは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)メソッドの一つであり、RESTful(Representational State Transfer)アーキテクチャに基づいたWebサービスの設計や実装で頻繁に使用されます。PUTメソッドは、クライアントリソースの更新や追加をサーバにリクエストするために使用される、リクエストボディでデータを送信することができるメソッドです。

PUTメソッドは、リクエストURI(Uniform Resource Identifier)に対してクライアントがデータを送信することで、そのリソースを更新する操作を行います。PUTメソッドでは、リクエストボディにリソースの新しい内容を含めることができます。また、PUTメソッドは幾つかの性質を持っています。

まず、PUTメソッドは幂等です。幂等性とは、同じリクエストを複数回送信しても、同じ結果が得られることを意味します。PUTメソッドの場合、同じリソースを同じデータで何度も更新することができます。これは、例えばブログ記事を更新する場合やユーザプロファイルを変更する場合に役立ちます。

さらに、PUTメソッドは完全な置換を行います。つまり、リクエストボディに含まれるデータでリソース全体が置き換えられます。例えば、特定のリソースの一部を更新する場合では、PATCHメソッドがより適しています。PUTメソッドを使用する場合は、リソース全体の内容を提供する必要があります。

PUTメソッドは、リソースの作成と更新の両方に使用することができます。クライアントが既存のリソースの更新を要求する場合は、そのリソースのURIを指定してPUTメソッドを使用します。一方、新しいリソースの作成が目的の場合は、クライアントがまだ存在しないリソースのURLを指定してPUTメソッドを使用します。

また、PUTメソッドは、サーバが応答するステータスコードとして以下のいくつかを返すことがあります。

– 200 OK:リソースが正常に更新されたことを意味します。
– 201 Created:新しいリソースが正常に作成されたことを意味します。
– 204 No Content:リソースが更新されたが、応答には本文が含まれないことを意味します。PUTメソッドがリソースの完全な置換を行った場合に使用されることがあります。

PUTメソッドの使用には注意が必要です。PUTメソッドは慎重に扱う必要があります。誤ってデータを置換してしまったり、他のリソースを削除してしまう可能性があるためです。したがって、PUTメソッドを使用する場合は、適切な認証と権限の処理を行うことが重要です。また、PUTメソッドは一部の場合において、性能上の問題を引き起こすことがあります。特に、大量のデータを更新する場合は、効率的なデータベース操作やバルク処理の使用を検討する必要があります。

総括すると、PUTメソッドはWeb開発において、リソースの更新や追加を行う際に使用されるHTTPメソッドです。データはリクエストボディに含められ、幂等性や完全な置換性を持っています。適切な認証や権限処理を行い、パフォーマンスの問題にも注意しながら使用する必要があります。